信じあう心を育てよう
「お互い信頼から生まれる生きる楽しさ この楽しさには 美しい。この楽しさにはほんのり味がある。
この楽しさは、身体と心を大きく育て広がって行く。」
物質的に恵まれていても、親や他の人との触れ合いが少ない。心でなく、頭で愛情を理解する子が多いと、感じるのは私だけではないと思う。
子どもの苦しみは僕らの世代がそういう社会をつくったからで、経済成長、マネーが中心。お金を介した付き合いがメーンで、顔と顔、体と体の関係が疎遠となってしまった。豊かさの裏側に、孤独な社会が出来上がってしまった。バラバラな社会の中で育つ子どもは、遊びさえろくに出来ない。
子どもの笑顔は今と昔、日本と外国で違うようだ。大切なのはコミュニケーションで、例えば、対話の最中に携帯電話を優先する人がいるが、もっと目の前の人を大事にしてほしいと思う。
確かに子どもはみんないい目をしている。昨日隣の3歳の男の子がお父さんのサンダルで、私の家の庭に突然やってきた。その子の目を見るとホッとした。思わず「こんにちは、」と声をかけてみた。追っかけてきた、お母さんはびっくりしていたが、思わず口元がほころんでしまった。そういう子どもの目は本当にきれいで、今も昔も変わらない。
「人を信頼するな」と子どもに教えることに疑問を感じてしまう。言葉から気持ちが伝わる瞬間がいっぱいある。まず自分から信頼すれば、相手も信頼してくれる。そういうことを教えることが大切なのではないかと思う。
子どもが伸び伸びと遊び、笑うには何が必要で、子どもたちが自分で幸せを感じることで、教えようとするからいけない。親が眉間にしわを寄せ、笑顔になりなさいと言っても出来ない。大人が何かするより、無言のメッセージの方がいい。
子どもは感性が豊かである。自分を大切にしない親が多く、そういう人は笑顔が出来ない。子どもに向き合う時に作り笑いでは駄目で、大人が幸せを感じてほしい。赤ちゃんから大人が学びとって欲しいものだ。赤ちゃんを抱いて怒る人はいないはずである。
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