幾分の肌寒さを感じさせる冷風が・・・
ことり籠 奥までとどく 秋となり
ことしの5月小鳥屋で、ゴールデン・チェリーという種類でセキセイインコに似ている小鳥をツガイで買ってきた。
家に来て、4ヶ月がたったが繁殖力が強い?もう2回もお産をした。最初は7月で卵は5個だったが、その内一羽が育った。雛は自分で餌を食べるようになって、身体も親と同じくらいになった。しかし、全身が黄色に覆われて目の周りが赤い親に比べ、その目の周りの赤い色がまだピンクである。
今は二週間前から卵を産んで暖めているが、どうも雛がいるせいか、孵化に専念できないで巣箱から出てきて雛をいじめているように見える。身に沁みて卵を温めないようだ。
そんな我が家の縁側の最も日当たりの良い場所に籠を置いてあるのだが、陽射しが鳥かごに差し込むようになってきた。それだけ太陽が南に傾けてきたということだ。
蝉の鳴き声から虫の鳴き声になった我が家の庭には、百日紅の赤い花びらが落ちて目立つようになった。私の住む町のお祭りも終り、いよいよ実りの秋になった。近年は、稲作農家は全くいない。野菜農家が何軒あるぐらいに農業従事者がいなくなってしまった。
昨日畑道を散歩していたら、遠くの山で百舌のけたたましい鳴き声が聞こえ、空は鰯雲が広がっていた。私の子供の頃とは、大きく変わってしまった故郷の野・山・川は昔の面影を残しているところもあるが、そこに住む生き物は姿を見ることすら出来ないものもある。そして、その地に住んでいた人々も、殆んどいなくなってしまった。
ススキの穂 風に揺れて 流れ飛ぶ
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