なべ底景気
今日の名言
戦争はお愛想じゃなくて、人生でいちばん忌まわしいことなんだから、それを悟って、戦争ゲームをしないようにすべきなんだ。 |
トルストイ『戦争と平和』(四) |
明易し小樽に船の名を読んで ふけとしこ
小樽駅の改札を抜けると広い坂下に青い海と港が見える。小樽はこじんまりしてどこか懐かしい雰囲気を持った街。伊藤整、小林多喜二、左川ちか、この地に育った文学者も多い。未知の土地を訪れ早く目覚めた朝、宿のまわりを散策するのは旅の楽しみの一つだ。
夏暁のひやりとした空気の中をまだ人気のない運河沿いを歩いているのだろう。つれづれに停泊した船の横腹に書かれた名前を拾い読む。句を読み下せば「読んで」は「呼んで」にも通じ、船の名を読むと同時に呼び掛けているようなあたたかさを感じる。
船の赤い喫水線に寄せては返す波、そしてかもめの声。船を起点として朝日にきらめく港の風景がよみがえってくる。いま時分の北海道はいちばん良い季節。夏の小樽のすがすがしい空気まで感じられるようだ。『インコに肩を』(2009)所収。(三宅やよい)
なべ底や 日本の景気と 暑さかな
入梅明けて、昨日は日本列島の各地では軒並み暑さを更新したとテレビ・ラジオニュースで報じられた。群馬の前橋では37.6度という。私の住む町八王子でも36度であった。
通りを通る人の会話は、「お暑通ございます」である。そんなカンカン照りの中を歩いているといつの間にか背中に汗がビットリと下着に張り付き気持ちが悪い。
シャワーを浴びて、ジンベーに着替える。扇風機の風が生暖かい、「アレー喉が痛いぞー」風を引いたら厄介だ。女房は10日前から引いて咳をしているし、夏風邪はなかなか抜けないと言うから・・・・。
それにしても、景気は底を打ったと言うが、まだまだ失業率は改善されず、有効求人倍率も上がらない。その上、政府は補正予算に積み上げで景気を上向きにさせると言うことで、赤字国債を発行する。2・3年後は消費税の上乗せ?生活は苦しくなりそう。
国会は、解散予告で、麻生内閣が大揺れである。何か自民党のための解散劇で、国民に目を向けていないようで仕方がない。
政界も真夏の選挙の一点になるようで日本列島茹で上がってしまいそうだ。
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