長野県下条村
今日の11:25テレビ朝日スクランブルで山本晋也の「人間一滴」という番組の中で、長野県の下条村の過疎化より、日本一出生率(2.02%)高い村になったという村長「伊藤喜平村長」の紹介があた。
伊藤村長は、日本の未来を非常に心配している。とりわけ教育が危ないと心底思っているようだ。「まず親が悪い、例えば、朝起きて、自分はきれいにお化粧し、爪の先まで磨き上げて、あとは時間がないからと、子どもに食事もさせないまま保育所に連れてくる。そんなことが当たり前の時代になっている。
先生も悪い、かつて若くて、きれいな先生がこの村の学校に転勤して来ました。早速、その先生のために、新しい一戸建ての家を提供しました。容姿も美しいけれども、ファッションもいい、いつもこぎれいでさっばりとしている。実に魅力的な先生でした。
その先生が転勤しました。先生が住んでいた家の様子を見に行った人が、唖然としました。柱という柱に、無数の傷があるのです。調べてみると、その先生は、畳の上でシートを敷いて、ウサギを飼育していたのです。弁償してもらいましたが、そんなことが日常茶飯のようにあるのです。日本の教育は本当におかしい」と、村長は憤る。
伊藤村長は、「言うことは言うけれども、やるべきことはなにもやらない。何とも無責任な時代になったものです」と嘆く。そんな世相を、「後出しじゃんけんの時代だ」と伊藤村長は、厳しく言い切る。
「どういう意味ですか?」と聞いてみる。「人がじゃんけんを出した後からじゃんけんを出せば、必ず勝つ。それと同じで、世の中、済んでしまえば、いくらでも偉そうなことが言える。そんな卑法な人が多い。マスコミなどの論調はまさにその典型です」と舌鋒鋭い。
その伊藤村長が、下條村に行政視察に来た、ある自治体の人達からの礼状を紹介してくれた。「本当に良い勉強をさせてもらいました」といったお礼の締めくくりに、「これこそ、これからの行政のあり方だと強く感じました。私達の今までの仕事の進め方を大いに反省しています」。「行政の人達は、感じたり、反省はするけれども、そこから先の行動がない。それが最大の欠点です」。伊藤村長の気骨は、なかなかのものがある。
村長の意識改革で財政建て直し、「自分たちの村は自分たちで守る」の意識付けをし、見事日本でも模範的な若者が多くなった村、活力のある元気村に変えた村長の紹介があった。
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