« 「世も末だ」では・・・情けない | トップページ | 生物多様性白書 »

2009年6月 7日 (日)

夏のビール

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ人気ブログランキングへ

今日の名言

はづかしきもの 色このむ男の心の内。
清少納言『枕草子』
15401 酒を煮る家の女房ちよとほれた 与謝蕪村

季語は「酒を煮る」、夏です。聞きなれない言葉ですが、江戸時代には酒を煮たようです。殺菌のためでしょうか。おそらく蔵出しの日には、女将が道行く人にお酒を振舞ったのでしょう。

この句、どう考えても空想で書いたとは思えず、あるいはわざわざ空想で書くほどの内容でもなく、作者自身の体験をそのまま詠んだとしか思われません。みょうに実感があります。深みにはまってしまうのではなく、女性を見て、ああきれいな人だなという程度の、罪のない賛美のこころがよく描かれています。

まさに、酒に酔えば美のハードルは若干低くもなっており、軽く酔ったよい気分で、女性に心が向かう姿が素直に伝わってきます。「ちよとほれた」は、すでに酒と恋に酔ってしまった人の、箍(たが)の外れた言い回しになっています。

ともかく、こんなふうに浮かれている作者の姿が、なんだかとても身近に感じられ、読者は蕪村の句に、ちょっとならずも惚れなおしてしまいます。『日本名句集成』(1991・學燈社)所載。(松下育男)

夏ビール 泡が弾けて 玉の汗 

「グー」と一杯、ビールは夏がよく似合う。ビルの屋上のビヤーガーデン、横丁の屋台の赤提灯、隅田川の花を見えるホテルの窓、高尾山の山頂、などビール飲んだ経験がある。

なぜか風通しのよい高い場所がいいのは、それだけ汗をかくほどの暑さを“吹っ飛ばす”からだろう。あの喉こしはたまらない。口の周りに泡をいっぱいついて、舌でなめ回した額には玉の汗が拭いても拭いても止まらない。こんな経験ビール好きな人は一度はあるだろぅ。

掲句のように、異性に気がひかれるのもビールの力だろう。神経の軌道ちょっと外れる楽しさを味わえる。コントロールできないで問題を起こすのもお酒のせいである。

« 「世も末だ」では・・・情けない | トップページ | 生物多様性白書 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夏のビール:

« 「世も末だ」では・・・情けない | トップページ | 生物多様性白書 »