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2009年6月 7日 (日)

生物多様性白書

05oirase31カエルの鳴き声が消えた・蝉の種類が少なくなった・蛇を見ない・どじょうがいなくなったなど戦前から同じ場所に住んでいて、すざましい環境の変化で動植物の生態系が大きく変わってしまった。珍しく、10日前に大きな青大将が野道を横切っているのを見た。

白書は、熱帯雨林の伐採や地球温暖化などの影響で、地球上の生物約160万種の多様性が急速に失われつつある「大量絶滅時代」と位置づけ、生物種保護への地球規模での取り組みを訴えている。この白書が訴えているように、人間の生命の根源である環境は深刻な状態である。人間によって自然破壊をしてしまった、それを取り戻すのも人間である。命の源は自然であり、人の命に欠かせない自然を守ることは必須である。

そして、環境庁web・・・世界が不況に直面し、環境対策を活かした経済対策を進めようとしている中で、今こそ、環境と経済が持続的に発展する社会をつくるべきであり、世界の価値観や取組をそのような方向へリードしていくチャンスであることを述べている。
平成20年度に講じた施策等は、第1部及び第2部からなり、第1部では総合的な施策等について分野横断的に記述しています。第2部では分野ごとに施策等について記述していますが、このうち循環型社会の形成、生物の多様性の保全等については、それぞれ循環型社会白書、生物多様性白書として、重点的な記述をしている。

読売新聞社説・・・動植物の絶滅を防ぎ、生態系を維持する。それは人間の豊かな暮らしにもつながるという意識を持つことが大切だ。政府は、初めてとなる生物多様性白書をまとめた。森林の伐採などにより、動植物の絶滅が世界的に進んでいることに警鐘を鳴らしている。

自然界は、多種多様な生き物がいるからこそ成り立っている。昆虫はカエルに、カエルは蛇に食べられるといった食物連鎖などでつながりを持ちながら、生態系は維持されている。種の絶滅が進み、生態系のバランスが崩れれば、自然界から食物を得ている人間の生活にも大きな影響が及ぶ。白書を契機に、生物の多様性を守っていくことの重要性を考えたい。

日本でもかつて、国土の開発が急速に進み、自然破壊が顕在化したが、近年は自然保護に配慮した開発が一般化したといえよう。喫緊の課題は、里山の保全・再生ではないだろうか。樹木を伐採して炭にする。落ち葉を肥料に活用する。日本人は人里近くの野山に手を加え、生活に役立ててきた。里山は人間と自然の共生の象徴といえる。

だが、近年、山間部の過疎化などで里山の手入れが行き届かなくなった。竹に侵食された里山も少なくない。里山は、日本固有の動植物の生息の場でもある。その荒廃は、生態系に大きな影響を及ぼしている。

環境省は、保全・再生が必要な里山のリストアップと再生事業の事例調査を進めている。効果のある再生事業を広く推し進めていく工夫が求められる。ブラックバスなど、外来種の繁殖も大きな問題である。ペットとして飼われていた外来種が捨てられ、繁殖するケースも多い。

外来種を駆除するには費用がかかる。駆除をやめると元の状態に戻ってしまう。有効な解決策を見つけるのは容易でない。日本は食料の多くを輸入に頼っている。食卓に上る魚介類や肉、穀物などは、世界各地の多様な生物の恵みそのものといえる。世界的な視点で生態系の維持を考える必要がある。

「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」――。日本も批准している生物多様性条約の締約国は、この目標を掲げている。来年10月には、名古屋市で締約国会議が開かれる。生物の多様性を守っていくには国際協調が欠かせない。その方策を探っていかねばならない

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