釈然としない深謝
栃木県警石川正一郎本部長ではなく、当時の県警本部長のコメントが聞きたいところだ。そして、石川県警本部長の真意は何だろう。謝罪は形式であって納得がいかないのは、私だけなのだろうか?
菅家さん本人はもとより、ご家族・親戚・友達など、また冤罪と言う理不尽な屈辱を与え、検察・司法の信頼を著しく損ねたことは事実である。「御免なさい・遺憾だ・許して下さい」で片付けられることではない出来事だ。
朝日新聞web・・・ニュース・・・90年に栃木県足利市で当時4歳の女児が殺害された「足利事件」で無期懲役が確定し、服役中に釈放された菅家(すがや)利和さん(62)が17日、同県警本部を訪ね、石川正一郎本部長と面会した。石川本部長は「長い間つらい思いをさせたことを心からおわび申し上げます」と述べ、深々と頭を下げた。捜査当局が菅家さんと会って謝罪したのは初めて。
菅家さんは「ありがたい言葉、ありがとうございます」と深々と礼を返し、約30分間会談した。県警が謝罪のための面会を申し入れた後、菅家さん側が自ら県警を訪ねる意向を示し実現した。菅家さんは同日午前11時ごろ、弁護団の佐藤博史弁護士ら2人の弁護士とともに同県警本部を訪れた。
面会後、菅家さんは「会うまでは本部長は怖い人だと思ったが、実際に会ったらやさしい人で、この人なら許せると思った」と語った。県庁での会見では「県警本部長から、私が間違って犯人にされて17年半にわたり拘束されたことについて、心から謝罪すると言っていただいた。本部長の言葉は心に届いた。罪のない私に自白を迫った警察官、検察官は絶対に許さないと言ってきたが、私の前で申し訳なかったと言ってくれれば許そうと思う」と述べた。
一方、「わびるべきは間違ったDNA型鑑定をした科警研(警察庁科学警察研究所)の責任者や担当者。無実の私を苦しめてきた本当の犯人だ。絶対に許さない」と語気を強めた。さらに、「今回、裁判所は証拠を全く調べず再審決定を下すという。事件の徹底解明を願っていたのに裁判長を信用できない。絶対許すことができない」と実質的な審理をするよう改めて訴えた。
菅家さんは17日午後、足利市役所に向かい、大豆生田(おおまみうだ)実(みのる)市長と面会。その後、殺害された女児の遺体が見つかった渡良瀬川の河川敷の現場を訪れ、黙祷(もくとう)する予定だ。
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