« 季節の花の移り変わり | トップページ | 小沢民主党代表を辞任の表明 »

2009年5月11日 (月)

乗り放題1000円は考えもの

07akitakoma高速でどこまで行っても1000円でどこまでも、という訳で早速ETCを取り付けて(2万円)、いざドライブ、5月2日東北自動車道で那須高原に行った息子家族が、言った言葉が、「イヤー参った渋滞は半端じゃなかた」ということだ。

本当に景気刺激策なったものだろうか、何か思いつきのようで仕方がない。そうであったなら、もっと方法があったのではなかろうかと思うのであるが・・・1000円で乗り放題と言うけれど、税金で補填しているのだからだ。

この政策で大いに迷惑を被っている人がいる運送業者や海運業者などがいる。本来、輸送コストを下げることで消費コストを改善すべきと言う声も聞き入れ、対比しての経済効果を考えることをすべきと思う。どうも選挙目当てのばら撒き?が否めない。

毎日新聞社説・・・今年の大型連休は、予想されたこととはいえ、高速道路の渋滞が大幅に増えた。料金割引の結果で、前年のほぼ倍の頻度で渋滞が発生した。

高速道路料金の上限を1000円とする割引は3月に始まり、大都市近郊を除き、休日はどこまで走っても通行料は1000円だけだ。ただし、割引は自動料金収受システム(ETC)の搭載車に限られる。

東・中・西日本と本州四国連絡の高速道路4社によると、4月25日から5月6日の間に10キロ以上の渋滞は414回で、うち30キロ以上は58回にのぼった。前年は10キロ以上が215回で、30キロ以上が28回だった。

交通量が増えた結果、高速道路のサービスエリア、パーキングエリアでの売り上げも増え、郊外型のアウトレットモールも好調だった。

一方、JR旅客6社のまとめでは、大型連休中に主要48区間の利用客が前年比7%減となった。景気が悪化したこともあるだろうが、利用者が高速道路に流れたことも影響しているのは間違いない。

また、ETCが使えず通常の料金を支払わなければならなかった人たちは不満を募らせているという問題もある。ETCの車載器は、供給が追いつかない状態が続いている。さらに、トラックやバスはETCを取り付けていても割引対象とならない。渋滞に巻き込まれ、迷惑千万というところだろう。

そもそもETCは、料金所で通行料のやり取りをなくし渋滞を防ぐことを目的に導入された。二酸化炭素の排出も減り、環境にもやさしいという触れ込みだった。ところが、逆に渋滞が多発し、排ガスの量も増えるという皮肉な結果になってしまった。

高速道路料金については、民主党が無料化を主張している。今回の割引はその対応策として出てきた面が強い。しかも、財源が十分ではないため、期間は2年で、休日に限定したうえ、トラックやバスを除くという変則的な形でスタートした。

そうした解散・総選挙をにらんだ拙速の対応が、渋滞の倍増という形で表れ、さまざまな方面に余波を及ぼした。今年は9月にも5連休がある。連休前後にも割引を行うなど、渋滞を緩和するための方策を検討してもらいたい。

高速道路をめぐってはこの大型連休の最中に、整備計画に新たな路線が追加された。追加経済対策に便乗しようと急いで決めた形だ。

渋滞に巻き込まれたとしても、割引を受け、得をしたと感じている人が多いだろう。しかし、新たに整備計画に追加した分も含め、最終的に負担するのは国民であることも忘れてはならない。

« 季節の花の移り変わり | トップページ | 小沢民主党代表を辞任の表明 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 乗り放題1000円は考えもの:

« 季節の花の移り変わり | トップページ | 小沢民主党代表を辞任の表明 »