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2009年3月 7日 (土)

山仕事で思う

今日の名言

「ああ! 過ぎ去ったことを悔むのはやめましょう。」と、彼女は小声で言った。「もう頁(ページ)はめくられてしまったのですもの。」
ジイド『狭き門』

08omitake_buna_aki11切株があり愚直の斧があり 佐藤鬼房

みちのくの土着の想念を背負って屹立する俳人である。「愚直」は愚かなほどまっすぐなこと。愚直が自己投影だとすると「愚」は自己否定だけれど、「直」は肯定。「愚直な私」と書いたら、半分は自分を褒めていることになる。

作品で自己肯定をみせられるほど嫌味なことはない。自己否定するのなら、「愚かでずるい私」くらいは踏み込んで言ってもらいたい。だからこの句の愚直を僕は自己投影とはとらない。これは斧のことであり他者のことである。

斧が深くまっすぐに切株に刺さっている風景に託して、ただ黙々と木を伐り、田を耕すしかない他者について言っている。こういう「愚直」を作者は認め自らもそうありたいと願っているのである。『名もなき日夜』(1951)所収。(今井 聖)

この句で、昔の親父を思い出した。二月から三月にかけて野良仕事と言えば山仕事である。下刈り、くずはき、山きり作業、今から思えば、下刈りは牛の餌、屑は敷き藁代わり、山きりは燃料と、自然の恵みを無駄なく使って環境に優しく上手に使っていたと思う。

日本の国土の70%が森林だという、いま問題になっている間伐がされていない山が多いことであるが人手不足、人件費の問題で放置され大きな問題となっている。

先だって、先の長野県知事の田中康夫参議員の予算質問で、持論である環境問題・農業問題・食料受給率の問題で、与党政府との議論をテレビで観た。山の従事者を増やし環境に力を入れないといけないと訴えていた。斉藤環境大臣・石破 農政大臣と質問のやりとりを聞いて、なる程と思った。

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