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2009年3月19日 (木)

闇サイト殺人判決

08tubaki_takegaki11 何とも痛ましい!
「死刑の判決が殺された人数で決まる事はおかしい」何としても3人の『死刑』を望んでいた母親の冨美子さんだった。そして、死刑判決を街中で訴えて25,000人の署名を集めたそうだ。

母親の富美子さんは、神田、堀両被告に死刑が言い渡されたことについて、「当たり前のことと思っています。当然だと思っている」。さらに、川岸被告が自首によって減軽されたことについて、「納得はできない。検察で控訴してもらえるようお願いしたい」と無念さをにじませたと言う。
無慈悲な犯行で戦慄(せんりつ)を禁じ得ない」--。名古屋市の契約社員、磯谷(いそがい)利恵さん(当時31歳)が2007年8月、帰宅途中に拉致、殺害された闇サイト殺人事件で、名古屋地裁は18日、被告3人のうち2人に死刑、1人に無期懲役を選択した。

死刑適用の有無が注目を集める中、判決主文を無表情で聞いた3被告。手塩にかけたまな娘を無残に奪われた母親は、傍聴席で目頭をぬぐい、改めて無念をかみしめていたという。

今日の、毎日・読売・朝日各新聞の社説で、この裁判の結果を取り上げていた。その朝日新聞の記事を記してみた。
犯罪仲間を募る携帯電話の闇サイトで知り合った男3人が、金目当てに家路を急ぐ通りがかりの女性をさらって殺害した事件で、名古屋地裁は2人に死刑、1人に無期懲役を言い渡した。
3人は顔を合わせてから3日後に犯行に及んだ。女性の命ごいにもかかわらず、粘着テープで顔や首をぐるぐるまきにし、金づちでめった打ちにするという残虐な犯行だ。「何か組みませんか」「強盗でも」というメールの軽いやりとりと、残忍きわまりない凶行の落差に言いしれぬ戦慄(せんりつ)を覚える。

法廷ではののしり合って仲間に責任を押し付けようとした。拘置所から知人を通じて、ブログに被害者を侮辱するような話を載せた被告もいる。娘と2人暮らしだった母親は極刑を訴え、その思いに応えた32万近い署名が集まった。

いくら憎んでも憎みきれない犯罪である。母親の処罰感情の強さも痛いほどにわかる。被告の命を奪う死刑は究極の刑罰であり、その適用は慎重のうえにも慎重でなければならないが、死刑制度がある以上、この名古屋地裁の判断は今日、多くの人が納得するものではなかろうか。

判決は、犯行の残虐性などとともに、ネットを通じて集まった匿名性の高い集団の犯行が、発覚しにくく模倣の恐れが高いことも考慮した。

日本の刑事裁判の中での今回の判決の意味は重い。1人を殺害した犯行について、2人を死刑、自首したもう1人を無期懲役にした厳しさである。

最高裁は83年に死刑を適用する際の判断基準を示し、四半世紀にわたって裁判で使われてきた。基準は犯行の罪質、動機、殺害方法、殺された人の数、遺族の被害感情などの9項目。これに基づいて、やむを得ない場合には死刑の選択が許されるとしてきた。

もちろん事件の態様は個々に異なり、基準を機械的に当てはめれば自動的に結論が出るというものではない。

とくに被害者が1人の場合は、慎重に判断されてきた。東京都江東区のマンションで会社員の女性が殺され、遺体が切断されて捨てられた事件の判決が先月あった。東京地裁は、死刑の求刑に対して「計画的でなかった」として無期懲役を言い渡した。だが、今回は違う。近年の厳罰化の傾向を表したものといえそうだ。

年に千人以上が殺人容疑で逮捕されている。一審での死刑判決も十数件ある。死刑の判断については、プロの裁判官たちも悩み抜いてきた。

5月から裁判員制度が始まる。裁判員に選ばれた国民も同じ悩みに直面する。凶悪犯罪の抑止や社会正義の実現のためにはどういう選択をすべきなのか。一つ一つの裁判に真剣に向き合いながら、死刑という刑罰も考えていきたい。

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