恐ろしい火事
今日の名言
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望みをもちましょう。でも望みは多すぎてはいけません。 |
『モーツァルトの手紙』(上) |
火事跡の貼り紙にある遠い町 林 菊枝
季語は「火事」。こんなことまで季語になってしまうのかと、いささか驚きました。もちろん火事は一年中起きるもの。ただ、冬は暖房に火を使うことも多く、また、関東地方は特に乾燥していることもあって、火事が冬の季語になっているのは頷けます。
火事で思い出すのは、子供のころのこと。ある夜、細い道を挟んで向かい側の家屋が全焼したことがありました。まさに我が家の目の前の三軒が、すさまじい炎を上空に舞い上げていました。空を見上げながらその赤色が、恐ろしくてならなかったことを今でも覚えています。
さて、本日の句が目に留まったのは、「遠い町」の1語によります。遠い町の上に広がる空が、句のはるか向こうに見えてきそうです。たいへんな騒ぎだった火事の跡地に、棒杭が立てられ、その上に手書きの紙が貼られています。「ご迷惑をおかけしました。臨時の転居先は下記のようになっています。」とでも書いてあるのでしょうか。
見れば転居先は、すぐには場所が頭に浮かんでこないほどの遠い町です。どんな理由によって家を燃やしてしまったのか。この家の住人に責任の一端でもあったのか。理由は定かではありませんが、「遠い町」へ行かなければならなかったということが、近所の人々への申し訳なさのようにも、読み取れます。『新日本大歳時記 冬』(1999・講談社)所載。(松下育男)
火事と言えば、第2次世界戦争の昭和20年3月10日 B-29が300機以上の爆弾受け、何百万人に被害がでた。その時は8歳の子供であった私は、東の空が赤々と見えたことを今でも記憶にある。将に地獄絵そのものだったと想像がついた。
「地震・雷・火事・親父」と怖い代表である。家を留守にするとき、一番気をつけなければいけないのが火の始末であり、次は戸締り・水まわりである。昔から、「泥棒に入られても家まで盗まれないが、火事は家まで持っていかれる。」と言われていた。
最近火災で人が亡くなるニュースが多い。お年寄り・幼児の死亡は痛ましい。この時期、関東地方には湿度20%代の乾燥した日が続く、火災には気をつけたいものである。
今、火災の原因の主なものは・・・たばこ4,048件(11.8%) 放火3,437件(10.0%)放火の疑い3,053件(8.9%)焚き火3,043件(8.9%)こんろ3,027件(8.8%)火遊び1,572件(4..6%)(総務省資料より)
私は、たばこは喫煙していないが、寝たばこ・ポイ捨てなどでの火災が多いらしい。
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