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2009年1月18日 (日)

寒ガラス

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今日の名言

何人も、その良心に反して、武器をもってする戦争の役務を強制されてはならない。
『人権宣言集』「ボン憲法基本権」(ドイツ)

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寒鴉己が影の上におりたちぬ  芝不器男

先だって、湯殿川の河川管理通路(川の両側の整備された通路)を散歩していたら烏の群れにであった。1羽・2羽では驚かないが、その数40・50羽ぐらいになると、怖いくらいだ。鳴き声と、近くに行っても逃げないので、ちょっと立ち止まっしまった。

烏のいたずら?には閉口した。生ゴミの収集日に目をつけて、中身を道路に散らかされてしまった。それから、収集車が来る直前まで出さないようにしているのだが、時間がずれたり、出すタイミングを考えたり、面倒な事になった。

寒鴉とは冬の烏のこと。春夏秋冬いつでも見かける烏が何故冬の季語なのだろう。人間の暮しがあるところには必ずといっていいくらい烏がいる。人間の捨てた残飯は烏の餌だ。

烏は、食物の少ない冬になるとますます人間の生活圏に大挙して押し寄せ、様々な害をもたらす。兎や仔犬などを襲ったり、時には幼児を威嚇したりと、ほとんど害鳥である。そうは言っても、烏も生きるためなのである。最近は熊や猪、猿までが害獣扱いされる。彼らの安住圏が次第に狭められてきた結果なのであり、何とか共存の道を探って欲しいと願うばかりだ。
この句の作者は、けっして烏に敵意のまなざしを向けることはない。自分自身の影の上に降り立った「寒鴉」に心を移す作者がいるばかりである。精悍な面構えの烏ではあるが、遠くを見つめながら時折啼く姿は侘しさを窺わせるものがある。満目蕭条とした冬野に立つ作者とその影に降り立つ烏の存在。そこには作者の倦怠感が垣間見えるであろう。

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