« 日本で一番短い手紙 | トップページ | オリンピックとソフトボール・野球 »

2008年9月 1日 (月)

三浦三崎にて

あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう! 生きたいわ! 千年も万年も生きたいわ! 死ぬなら二人で! ねェ、二人で!

徳冨蘆花『小説 不如帰』

Photo擲てば瓦もかなし秋のこゑ 大島蓼太

どういう状況で、瓦を擲(なげう)つなどということがあるのでしょうか。今でこそ瓦を手に取る機会などめったにありませんが、作者は江戸期の俳人ですから、道端に、欠けた瓦がいくらでも落ちていたのでしょう。

何かしらのうっぷんでも溜まっていたものと見えます。せめてからだをはげしく動かすことで、少しでも吐き出したい感情があったのです。でも、怒りにまかせて物を投げつけても、心がすっきりするわけではありません。

瓦があたって響く音が、むしろ悲しみを増してしまったようです。硬くて軽い瓦は、ぶつかることによって、秋の空に高く悲しい音をたてています。石でも、木切れでもなく、瓦を詠みこんだことで、音の質が限定され、秋の空気とひとりでに結びついてきます。

と、ここまで書いてきてふと思ったのですが、ここで投げているのは瓦ではなく、小石で、その小石が建物の屋根の上の瓦にあたって、秋の音を立てているのではないでしょうか。そのほうが句の視線が上のほうへ向かって、音も、よりすっきりと聞こえてきそうです。『角川俳句大歳時記 秋』(2006・角川書店)所載。(松下育男)

三浦来て  秋刀魚とスイカ  いわし雲

我一族の10人で、孫達の夏休み最後思い出づくりに三浦三崎に一泊旅行に行ってきた。三崎港のお土産センターで秋刀魚の干物と地場産のスイカが一緒に並べれられていた。朝は、雨が降ったが、いわし雲人なり、昼間は、入道雲が空高く輝いて見えた夏空であった。

« 日本で一番短い手紙 | トップページ | オリンピックとソフトボール・野球 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三浦三崎にて:

« 日本で一番短い手紙 | トップページ | オリンピックとソフトボール・野球 »