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2008年8月 5日 (火)

公園の見えるマンション

今日の名言

馬鹿丁寧な仕立かたをした不断著(ふだんぎ)の垢(あか)づいているのは愚であり、いい著物の俄仕立(にわかじたて)も内証(ないしよう)が見えすいて未熟だ。

幸田文『みそっかす』

05tasiroike11白服の胸を開いて干されけり 対馬康子

青い空白い雲、一列に並んだ洗濯物。この幸せを象徴するような映像が、掲句ではまるで胸を切り裂かれたような衝撃を与えるのは、単に文字が作り出す印象ではなく、そこに真夏の尋常ではない光線が存在するからだろう。

白いシャツの上に自ら作りだす黒々とした影さえも、灼熱の太陽のもとでは驚くほど意外なものに映る。この強烈なエネルギーのなかで、なにもかも降参したように、あるものは胸を開き、あるものは逆さ吊りにされて、からからと乾いていくのである。

しかし、お日さまをよく吸って、すっかり乾いた洗濯物の匂いは格別なもの。最近発売されている柔軟剤に「お日さまの香り」というのを見つけた。早速試してみたらどことなくメロンに近いものを感じるが、お日さまといえばたしかにお日さま。それにしても太陽の香りまで合成されるようになっている現代に、ただただ目を丸くしている。〈異国の血少し入っている菫〉〈初雪は生まれなかった子のにおい〉〈死と生と月のろうそくもてつなぐ〉『天之』(2007)所収。(土肥あき子)

隣のマンションは前に湯殿川があり日当たりの良い川の向こうは、片倉城址公園があって緑の濃い、木々の間から、水車小屋がみえる。

マンションのテラスに洗濯物が見えるのであるが、日当たりと、風通しが良いので直ぐ乾くようで、午前中で片付けるようである。

マンションからその風景は見たことないが、緑の公園、川、小高い城址の杉の森は素晴らしいと思う。

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