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2008年8月12日 (火)

日朝会談と帰らぬ拉致被害者

今日の名言

ドレイは彼らの鎖のなかですべてを失ってしまう、そこからのがれたいという欲望までも。  ルソー『社会契約論

05detohama11山へゆき山をかへらぬ盆の唄 小原啄葉

山仕事に行ったきり帰ってこない者を恋う歌なのだろうか。具体的な歌詞を知るために、まずは作者の出身である東北地方最古といわれる盆踊り唄「南部盆唄」から調べてみた。ところが、これがもうまったく不思議な唄だった。

「南部盆唄」はまたの名を「なにゃとやら」と呼ばれ、「なにゃとやらなにゃとなされのなにゃとやら」と、文字にするのも困難を極めるこの呪文のような文句を、一晩中繰り返し唄い踊るのだった。しかし、元々盆唄とは歌詞は即興であることも多く、その抑揚そのものが土地へとしみ渡っているように思う。

「なにゃとやら」と続くリズムを土地の神さまへ納めているのだろう。掲句の盆唄もまた、山を畏怖する土地に伝承されている唄と把握すればそれ以上知る必要はないのだ。抑揚のみの伝搬を思うと、今、やたらと耳につき、思わず口ずさんでいることすらあるメロディーがある。

「崖の上のポニョ」。このメロディーもまた、やはりなにか信仰につながるような現代に粘り付くメロディーがあるように思い当たるのだった。草の中水流れゐる送り盆〉〈精霊舟沈みし闇へ闇流る〉〈あらくさに夕陽飛びつく二十日盆句集名『而今』は「今の一瞬」の意。道元禅師の「山水経」冒頭より採られたという。(2008)所収。(土肥あき子

北朝鮮に拉致されて、辛い日々を送っているだろう人がいる。解説の冒頭にある「山仕事に行ったきり帰ってこない者を恋う歌」としているが、まさに北朝鮮に拉致されて30年、我子はどうしているだろうか、心配するのは気持も萎えてしまいそうな、北朝鮮の態度はなんとも許せない。

今日のNHKのwebに日朝会談が11日に行われた内容であるが、「子供が大事なものを隠して、母親が出しなさいと言っているが、じゃー代わりのものが欲しい」と言っているようなものである。「再調査する」と言っても、日本の見返りを狙っている。「行動対行動」なんて、不当な拉致をして、それを外交の「カード」で使うする。北朝鮮のしたたかさ、こんな北朝鮮の考えでは国際社会に通用しない。ひねくれた悪戯坊主如き者である。

以下webの内容である。

日本と北朝鮮の実務者協議が、中国の瀋陽で開かれ、焦点の拉致問題の再調査で、日本側が具体的な実施方法を提案したのに対して、北朝鮮側は、12日に回答することになりました。

日本と北朝鮮の実務者協議は、2か月ぶりに中国の瀋陽のホテルで開かれ、日本側からは、外務省の斎木アジア大洋州局長が、北朝鮮側からはソン・イルホ大使が出席しました。初日の協議は、日本時間の午前10時から昼食のための休憩をはさんで、午後7時前まで開かれ、さきに北朝鮮が約束した拉致問題の再調査の取り扱いをめぐって主に意見が交わされました。これについて、日本側は、再調査を、

▽誰が主体となって

▽何を対象に

▽どれくらいの期間をかけて実施するか

具体的に提案しました。提案の内容は明らかになっていませんが、北朝鮮が再調査を行う場合には、その内容をチェックする仕組みができないか、北朝鮮側に求めたものとみられます。これに対して、北朝鮮側は、「12日に詳しく考えを述べたい」と話し、12日に回答する考えを示しました。

さらに日本側は、よど号事件の関係者の引き渡しについても、改めて求め、北朝鮮側は「協力する用意がある」と従来の立場を繰り返したということです。さらに北朝鮮側が求めている制裁の一部解除について、日本側は「北朝鮮が、再調査にどう着手するかを見ながら約束を実行する。

行動対行動の原則だ」と伝えたといういうことです。協議の終了後、外務省の斎木アジア大洋州局長は記者団に対して、「北朝鮮側の主張が、前回6月の協議から後退したとは思わない。あす北朝鮮から意見を聞き、再調査の具体的な方法について可能な限り合意を目指したい」と述べました。

これに対して北朝鮮のソン・イルホ大使は、「どのような方法で拉致問題の再調査をするか、深く議論したが、双方が一旦約束したことを誠実に履行しなければ、この協議は決裂してしまう」と述べ、日本側が制裁措置の一部解除に踏み切らないことに、強い不満を示しました。

日朝実務者協議は、12日も、中国の瀋陽の同じホテルで、日本時間の午前10時から始まる予定で、北朝鮮側が、拉致問題の再調査についてどのような回答を示すかが焦点となります。

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