もう、瀬戸際作戦は通用せぬ
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は26日、米国が6カ国協議の非核化合意に違反したため、北朝鮮は核施設の無力化作業を中断することを決定し、寧辺の核施設を復旧させることを検討すると報じた。北朝鮮外務省高官の話として伝えた。
北朝鮮の、瀬戸際作戦はもう通用しない、国際社会が許さない。駄々っ子の餓鬼のような国に、飴玉はやらない。もっと素直になれ!
朝日新聞でもこの問題を取り上げている。内容は・・・
またもや 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は26日、米国が6カ国協議の非核化合意に違反したため、北朝鮮は核施設の無力化作業を中断することを決定し、寧辺の核施設を復旧させることを検討すると報じた。北朝鮮外務省高官の話として伝えた。
核施設を使えないようにする「無能力化」の作業を中断する。それにとどまらず、再び施設を動かせる状態に戻す措置も考慮していくというのだ。
日米韓中ロと北朝鮮が参加する6者協議は、最終的な北朝鮮の核放棄に向けて、段階的な措置をとっていくことで合意している。無能力化はその第2段階に位置づけられている。これをストップさせると、北朝鮮が公式に表明したわけだ。
北朝鮮は6月、同じく第2段階の措置として核開発計画の申告書を提出した。それなのに、米国は見返りとして約束していたテロ支援国家指定の解除を実行しない。合意に反したのは米国だ、というのが北朝鮮側の主張だ。 これは、筋の通らない身勝手な言い訳というほかない。
そもそも昨年10月の合意によって北朝鮮が負った義務は、核開発計画に関する「完全かつ正確な申告」と施設の無能力化を、ともに昨年末までに終えることだった。
だが、申告は約束より半年遅れになった。しかもその申告自体、肝心の核兵器に関する情報が含まれず、ウラン濃縮疑惑やシリアなどへの核技術の拡散問題にも答えない不十分なものだった。「完全かつ正確」にはほど遠い。
少なくとも、申告書の中身を確かめる検証なしには前に進めないという米国の態度は当然だ。北朝鮮はきのうの声明で「検証は指定解除の条件ではない」と強調した。約束したのは申告書の提出という行為であり、その内容の真実性は問われないとでも言いたいのだろうか。
この背景には、北朝鮮との合意づくりを急いだ米国のブッシュ政権の姿勢があるのかもしれない。北朝鮮が米国の足元を見て、いい加減な申告でお茶を濁せると思いこんだとすれば、大きな誤解というほかない。 検証の必要性では、北朝鮮を除く5カ国は一致している。危機を演出して相手の譲歩を迫る、いつもの戦術はもはや通用しまい。
6者合意は、日米との国交正常化や経済・エネルギー支援など北朝鮮にも多くのメリットを約束する枠組みだ。これを壊すのは北朝鮮にとっても得策ではないはずだ。
北朝鮮は今回の声明で、この合意全体の有効性には触れなかった。なんとか見返り措置を実行させようとの作戦のようにも見える。だが、それには検証を受け入れるしかないのだ。北朝鮮に影響力を持つ中国をはじめ日本を含む5カ国は、そのことを北朝鮮に対して粘り強く、はっきりと伝えていかねばならない。
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