中国 襲撃は、分離独立勢力か
中国西部の新疆ウイグル自治区で、武装警察の隊員が襲撃され16人が死亡した事件で、中国の捜査当局は、事件現場で押収した爆発装置などから、中国からの分離独立を求める勢力による犯行の可能性が高いとみて、捜査しています。
4日、中国西部の新疆ウイグル自治区の都市、カシュガルで、国境地帯の警備にあたる武装警察の隊員の列に、ダンプカーが突っ込んだあと、爆発が起きて、16人が死亡した事件で、現地の捜査当局は、現場でウイグル族の28歳と33歳の2人の男を拘束して調べています。
事件について、カシュガル市の人民政府は5日、記者会見し、この2人が地元出身のタクシーの運転手と野菜の売り子だったことや、現場で押収した自家製の爆発装置や銃が去年1月、中国からの分離独立を目指すウイグルの武装勢力「東トルキスタンイスラム運動」の訓練基地で押収したものと似ていることを明らかにしました。
また、国営の新華社通信は、押収品の中には「聖戦」を呼びかける内容の印刷物もあったと伝えており、捜査当局は、今回の事件は中国からの分離独立を求める勢力による犯行の可能性が高いとみて、捜査しています。
一方、中国の新聞は、事件について伝えていないか、事実関係を簡単に伝えるのにとどまっており、中国政府が北京オリンピックを直前に控えて国内で治安に対する不安が広がらないよう細心の注意を払っていることがうかがえます。
オリンピック開催直前の出来事である。13億人と56の民族が公認とされている。漢族を除く55の「少数民族」があるそうだ。そして、自治区としては、内モンゴル自治区(内蒙古自治区)、広西チワン族自治区(広西壮族自治区)、西蔵自治区、新疆ウイグル自治区(新疆維吾爾自治区)、寧夏回族自治区が存在する。
広大な国土には、山岳民族が多い。その複雑さは宗教も絡み、少数民族の独立の気運があったようだ。今回のテロ行為は新疆ウイグル自治区内で、トルキスタンという、山岳民族と近くにあり、また、一層複雑にしているのが、ビン・ランデイン率いるイスラム教の信者が多いという、噂では、資金援助がでているらしい。
イスラム教といえば世界三大宗教の一つで、中央アジア、パキスタンの北部インドの北部で活動拠点で今もアフガニスタンで、国連軍などと戦闘は続いている。
今回もその流れで、自爆テロ志願者と言う。チベットといい、今回の暴動といい、中国は新興国特有の民族問題はその過程?なのかも知れない。
しかし、オリンピック開催中に大きなテロ行為があって、中国人のみならず観光客の外国人が犠牲とならないか、心配でたまらない。
« ヒキガエルと雨蛙 | トップページ | 平和記念式典と戦争の恐ろしさ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント