アフガニスタンという国
このところ、世界でも、注目されている、アフガニスタンを調べて見た。
アフガニスタンで活動する日本のNGO「ペシャワール会」のボランティアスタッフ、伊藤和也さん(31)が8/26拉致され,銃で撃たれ、亡くなって発見されたが、このところ勢力を増して来たタールバーンの仕業が強いという。
アフガニスタンは、西アジアにあり、パキスタン・タジキスタン・ウスベキスタン・トルクメニスタン・イランに囲まれ、山の多い地勢であるが、北部や南西部には平野がある。最も標高の高い地点は、海抜7,485m のノシャック山である。国土の大半は乾燥しており、真水の入手できる場所は限られている。気候は大陸性で、夏は暑く、冬は寒い。また地震が頻繁に発生している。主要都市は、首都カーブルのほか、西部のヘラート、東部のジャラーラーバード、北部のマザーリシャリーフ、クンドゥズ、南部のカンダハールなどである。○面積652.225平方キロメートル(日本の約1.7倍)○人口2209万人(2006年)首都カブール正式名「アフガニスタン・イスラム共和国Islamic Republic of Afghanistan」他民族国家である。宗教はイスラム教でスンナ派85㌫シーア派14㌫その他1㌫である。
政治は共和制・大統領制を採用する立憲国家である。現行憲法は2004年1月16日に公布されたもの。国家元首である大統領は国民による直接選挙で選出され、任期は5年。3選禁止。大統領は強力な指導権を憲法により保障されている。副大統領職あり。イスラーム教徒以外大統領にはなれない。そのほかにもクルアーンやシャリーアを法の源泉とする規定があり、アフガニスタンはイスラム国家の色彩が強い。現在はカルザイ大統領である。
最もアフガニスタンに影響のあるターリバーンは、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻(1979年~1988年)後の長年の内戦の中から生まれたパシュトゥーン人を中心とする武装勢力。パキスタンの強力な支援を受けて急激に勢力を拡大、軍閥グルブッディーン・ヘクマティヤール派を破ってその勢力を吸収しカンダハールを当初の拠点とした。
首都カブールは、北緯38度と東京とほぼ同じ緯度だが内陸部に位置し、標高は1800~1900mです。気候は大別して4月~11月の乾期と12月~3月の雨期に分かれ、本邦のように四季がある。
乾期、特に7月~9月は高温低湿で気温が40℃台、湿度が30~40%に達する事も稀ではない。空気が非常に乾燥しており、木陰では本邦の夏ほど暑く感じないのが常である。知らない間に発汗し(不感蒸泄)、脱水に陥りやすく、水分の補充を十分に行い熱中症にならないように注意する必要がある。カブールは、緑葉樹が少なく乾期には砂嵐のため土埃が市内を覆い尽くし埃っぽい。しかし、最近は植樹、農業緑地が増加してきており、年々市内の土埃も減少してきているようである。
雨期、特に冬季(12月~2月頃)は降雪があり、寒く、気温は-10℃程になる。暖房機器は、電気・プロパンガスを利用する機器を使用するが、室内は寒く電気毛布などがあると便利である。
春季と秋季は、それぞれ雨期と乾期の間に約1ヶ月ほどあり、過ごしやすい時期。また、初夏から秋季は、スモモ・マンゴ・スイカ・メロン・ブドウなどの果実、冬季にはミカンとリンゴが豊富に出回る。
使用するエネルギーは、電気(220~240V)とプロパンガスであるが、慢性的な停電(特に冬季は、1日3~6時間ほどしか電気は来ない)のため発電機を利用している。冬季にプロパンガス暖房機器を使用する場合は、住居の換気設備が不備なため一酸化炭素中毒に注意を要する。
生活用水は、上下水道が未整備のため井戸水(カルシウム成分の多い硬水)を使用している。井戸水から一般細菌、大腸菌などが検出されることが希ではないため、水は必ず沸騰させたものや信頼しうるボトル水を飲料水、料理用水として使用しないと危険。
今年に入り治安は急激に悪化し、アフガン南部の戦闘、首都カブール、各県などでの自爆テロ事件、犯罪も増加している。
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