やっぱりか、北朝鮮
今世界の民衆は、中国北京オリンピックに目を向けられて、ややもすると大事なニュースを見落とす危険がある。
それは、やっぱりか。北朝鮮の拉致問題である。先に行った、瀋陽での日朝実務者会議で「再調査する」と言っていたが、今日の東京新聞では、「北朝鮮、白紙からの再調査拒否04年の拉致拉致結果を維持化」との見出しで次のように書かれていた。
拉致被害者に関する再調査の実施方法などで合意した先の日朝実務者協議で、過去にも北朝鮮が行ったとしている再調査内容を白紙に戻すよう日本が求めたのに対し、北朝鮮が拒否していたことが23日、分かった。このため日本政府内の一部では再調査方法をめぐる協議を継続すべきだとの主張が強まったが、首相官邸の意向で合意を優先した。日朝関係筋が明らかにした。
北朝鮮は2004年の再調査でも「横田めぐみさんら8人死亡」との見解を変えず、その後の協議が難航した経緯がある。日本側は今回、「白紙からの再調査」を認めさせることで拉致被害者全員の安否確認と帰国につなげる考えだった。しかし、北朝鮮の対応は過去の調査結果を維持する姿勢をうかがわせたものとなり、今後の再調査の実効性に疑念を生じさせる可能性がある。
関係筋によると、8月11日から中国・瀋陽で行われた実務者協議で、北朝鮮側は「生存者を発見し帰国させるための全面的な調査」との表現についても同意を拒否。こうした状況を受け中山恭子拉致問題担当相らは「合意は時期尚早」と慎重な対応を求めた。
拉致被害者の想いはたまらない。あまりにも、誠意のない北朝鮮の態度で尚一層の不安感を抱かせる結果である。日本政府の毅然たる対応してもらい、石にしがみ付いてでも、拉致被害者を早急に救出してあげるよう訴えたい。
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