優しい心を取りす
中島みゆきさん作詞作曲の歌に「帰省」というのがある、なんとなくホットする歌である。
1.遠い国の客には笑われるけれど 押し合わなけりゃ街は 電車にも乗れない
まるで人のすべてが敵というように 肩を張り肘を張り 押しのけ合ってゆく
けれど年に2回 8月と1月 人ははにかんで道を譲る 故郷からの帰り
束の間 人を信じたら もう半年がんばれる
2.機械たちを相手に言葉は要らない 決まりきった身ぶりで街は流れてゆく
人は多くなるほど 物に見えてくる ころんだ人をよけて 交差点を渡る
けれど年に2回 8月と1月 人は振り向いて足をとめる 故郷からの帰り
束の間 人を信じたら もう半年がんばれる 《 帰省 ・ 中島みゆき 》
今年も八月のお盆に故郷に帰り、そしてそこで非日常的になってしまった、さまざまなものにふれることによって、誰でもが生まれながらに持っている優しさの心を甦るらせることができる、忘れかけていた何かを取り戻すことができる、そんな何かを求めて人は帰省する。
そして故郷の心、に触れることによって、このうえもない安らぎに浸り、物や金では満たされない心豊かな落ち着きを得る。経済では推し量れない人々の人情やあたたかさ、自然と共に過ごす短い時間であっても、生命の息吹に抱かれる喜びを全身で感じとることができる。
そして生活の場である都市の喧噪に戻っても、日常生活の中にやさしさの心を少しばかりの間でも持ち続けることができる、こんな小さな喜びの気持が歌になったのでしょう。
北京オリンピックで、4年間のもう特訓で出場し、力を出して戦った人、残念だが、力を出せなかった人色々ドラマがあった。しかし、シナリオはない。これも人生だ。故郷にいてのんびりテレビを見ながら、人間の持っている優しさの心を取り戻した人は多いと思う。
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