大相撲の不祥事
今日の読売新聞のコラム「編集手帳」にこんな“当を得た”記事が載っていたので記して見た。
長嶋茂雄さんがっ現役の頃、三塁の守備についても自分の打撃が頭を離れず、グラブを手にスイングの動作したことがあった。当時の巨人監督の川上哲治さんは見逃さず、試合後に人前で厳しく叱責したという。
スター選手も特別扱いをしなかった川上さんの指導を楽天の現監督、野村克也さんは著書「エースの品格」(小学館)で称えている。指導書の鞭が、人々に「ミスター」と敬愛される稀有の野球人をつくったのだろう。
恵まれた体とスピード出世の実績で、大相撲では、スターの卵の、そのまた小さい卵ぐらいの期待を集めていた人である。ロシアの出身の幕の内力士、若ノ鵬(20)(間垣部屋)が大麻を所持していた疑いで警察に逮捕された。
部屋からは吸引用の道具も見つかっている。初土俵から3年を待たずに新入幕を果した弟子を、「心技体」の技と体に惚れて甘やかし、師匠は心を鍛える鞭を忘れていなかったのか。名監督に爪の垢をもらうのもいい。
スターをミスターとして天上に輝かせもし、心の未熟を放置して地べたに叩き落としもする。上に立つ人が後進に授ける「み」の字のもいろいろある。
大相撲力士には、外国人が59人いるそうだ、モンゴル人が36人でロシア人と中国人が各6人だ。どうも、小さい時の生活習慣・礼儀作法・などいわゆる環境が違う。日本の環境に馴染めず、我儘になって、ただ強いからいいと、甘く見た師匠も責任は重い。
日本の国技である。大相撲を汚した責任は北の湖理事長にも、責任がある。
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