北京オリンピックが終わって
「真の自由と国家あり方」13億人の人口と広大な面積を持つ中国で、北京オリンピックが204各国の選手を集め17日間の競技は終わった。オリンピックの精神は、忠実に受け継ぎが出来たのか、当然であるがすべての中国民衆に満足してもらえる政策など出来るはずない。
オリッピクの精神に、“平和”という、最も大事な目的がある。開催国中国で、言論の自由・結社自由・表現の自由などが無い。一党支配の統制された国では当然であるが、ロゲIOC会長が疑問に思う通りである。中国では経済的に驚異的な発展をしている。歴史的に考えても、このままの状態では将来続かないであろう。細胞分裂し、少数民族の独立意志が隆盛するのが、過去の国々の成り立ちである。
(NHKwebより) 北京オリンピックの閉幕にあたって、IOC=国際オリンピック委員会のロゲ会長が、24日、記者会見し、開催国中国による大会運営を評価する一方で、期間中デモなどの抗議活動が1件も認められなかったことは異例のことだとして中国政府の対応に疑問を呈しました。
記者会見で、ロゲ会長は、まず「選手たちが主役となった今回の大会の運営に非常に満足している。選手村も競技施設もすばらしいものだった」と述べて、開催国中国による大会運営を評価したうえで、オリンピックを通じて中国では環境に対する意識が高まり、中国政府の環境対策が構造的に整ったという認識を示しました。その一方で、ロゲ会長は、中国政府が場所を指定して大会期間中に許可するとしていたデモなどの抗議活動の申請が70件以上あったのに1件も認められなかったことについては「異例のことだ」と述べて、表現や集会の自由を尊重するとしてきた中国政府の対応に疑問を呈しました。IOCによりますと、デモを認めなかった理由を中国側に問い合わせたところ、中国側は「当事者どうしの間で問題が解決したからだ」と説明したということです。
(yahoo!web記事より、) ロゲ会長が「苦悩」するのももっともである。陸上のボルト選手が100mと200mで世界新記録を叩き出し、水泳のフェルペス選手は8つの金メダルを獲得した。このような素晴らしい記録が達成された五輪である以上、ロゲ会長の「苦悩」が増大するのは当然であろう。
五輪が成功したかどうかを判断するには、成績のほかにも運営面も考慮しなければならないが、北京五輪の運営も五輪史上に残るマイルストーンとなることであろう。世界には205の五輪組織委員会があるが、北京五輪にはブルネイを除いた204の国と地域が参加したのである。これは五輪史上最多である。
中国は100年前までは貧困に喘ぐ国家であり、初めて五輪で金メダルを獲得したのは1984年のことである。それからわずか20数年後には自国で五輪を開催し、金メダル獲得数で第一位になることができたのである。また、聖火リレーではチョモランマ登頂を含め、世界中を巡るなど、北京五輪は歴史に残る五輪となるであろう。
後数日で北京五輪は閉会式を迎えて終了するが、ロゲ会長がどのような言葉を口にするかを想像するのは難しい。飾った言葉よりも、平凡で質素な言葉のほうがより深い意味を表現することができるかもしれない。
中国の長年の望みであった五輪開催は間もなく達成される。中国はここから改めて前に歩みを進めなければならないのである。
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