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2008年7月 6日 (日)

油虫(ごきぶり)のこと

今日の名言

あたしがもし器量よしだったら、自分がこれならと思う人にだけ、器量よしで、可愛らしくなりたいと思うわ。

ジョルジュ・サンド『愛の妖精』

05sikotuko31庶務部より経理部へゆく油虫 境野大波

なぜ油虫の行き先が経理部なのかと、真っ先に引っかかったのは、わたしが長年経理部で働いているからなのでしょう。庶務部と経理部に、作者がどれほどの思い入れをしてこの句を詠んだのかはわかりません。

ただ、経理で日々苦労を重ねてきたものとしては、つい余計なことを考えてしまいます。経理というのは(庶務も同様ですが)仕事の性質上、どんなに完璧に業務をこなしても、営業のようにはなかなか評価してもらえません。と、愚痴はここまで。

本題に戻ります。油虫というと、どうしても家の台所を考えがちですが、仕事場にも確かに出ることはあるわけです。廊下の端をすばやくはしり、部屋の中へ消えて行く様子が、目に見えるようです。句の意味はそれだけのことですが、これも確かに季節を感じる心情に違いはありません。こんな瑣末な思いを積み重ねて、日々は成り立っているわけです。

ところで、仁平勝さんはこの句の解説に、次のように書いています。「いつも庶務部と経理部をウロウロして、女子社員に軽口をたたいているような男がいる。」つまりそのような男のことも、油虫の意味には含まれているというのです。気がつきませんでした。ともかく男たるもの、せめて職場で「あぶらむし」呼ばわりされぬように、気をつけましょう。『日本の四季 旬の一句』(2002・講談社)所載。(松下育男)

我が家の台所にも近年出始めた。だから出来るだけ残り物や、食器は、片付けて置くようにしているが、時々見かける。でも、2ヶ月前に、床下にシロアリ駆除の薬品を撒いたら、殆ど見かけなくなった。しかし、羽があるので飛んでくるので、完璧とはいかないのではないかなあ・・・。

不潔な、ラーメンやさんの厨房などにいると、なんだか、食欲が薄れる。この虫は大昔からいるらしい。家の女房は、極端に嫌い、見つけたら、はえ叩きと、ゴキブリ退治のスプレーを持って追廻し、殺さねば気がすまない。

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