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2008年7月 4日 (金)

牛の思い出

今日の名言

パンに不自由しながら人は恋を語れるでしょうか。

アベ・プレヴォ『マノン・レスコー』

05ainokura11 牛冷すホース一本暴れをり 小川軽舟

幼い頃、父に牛の品評会に連れて行ってもらった記憶がある。真黒な牛ばかりだったような。磨き込んだ牛の黒は独特、てらてらとして美しく輝く。農耕用の牛は泥だらけ。農作業のあと川や海に入れて体を冷す。

牛の漫画をよく書いた谷岡ヤスジは一時売れに売れて、過労死のごとく早世してしまった。「オラオラオラ」や「鼻血ブー」が流行語になり、キャラクターとしては「バター犬」と並んで煙管をふかす牛「タロ」が一世を風靡した。

牛の風貌はどことなくユーモアが漂う。牛を洗っているホースが暴れている。冷されている牛の方にではなくホースに焦点が当たっているところがこの句の新味である。『近所』(2001)所収。(今井 聖)

私にも牛に関する思い出がある。昭和30年代は、私の家では、ホルスタイン5・6頭・和牛1頭を飼っていた。ホルスタインは牛乳を搾って、現金収入である。和牛は役牛で、牛車を引かせ、物を運んだり、農耕用に使った。

大概の農家の家では、牛は飼われていて、肥料作りと、役牛としてである。今で言う有機肥料作りである。田んぼの土起こしや、畑うないは、小学生の私は鼻どりをさせられた。

牛にも人間と同じで性格があって、大人しい牛、暴れる牛がいた。田んぼで作業が終わり小川で体の泥を落としてあげるのだが、藁を丸めてたわし代わりにして、擦るのである。その時は暴れる牛も大人しく、気持良さそうにしていた。

牛を飼っていて、大変なのは、餌の確保である。この時期は、近くの土手で草刈りをし、草籠に何杯も刈るのである。小学生の私も随分手伝わされた。雨が降っても、風が吹いても行うのである。辛かった。

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