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2008年7月26日 (土)

親子の日 今こそきずなが問われている

035831毎日新聞 2008年7月26日 東京朝刊(社説)より、確かに「親子の日」があって親子の絆のあり方など、考える一日があっていい、親子お互いに“きずな”を見直す事は、意義深いものがある。

7月の第4日曜日(今年は27日)は「親子の日」。米国人写真家、ブルース・オズボーンさんの呼びかけに賛同共鳴の輪が各界に広がり、今年も親子のきずなを確かめる写真やエッセーコンテストなどがある。

親子のきずな。今こそ重い意味がある。相次ぐ親子間の殺傷や、親との激しい対立を背景に子が暴力を無関係の人々に向ける無差別襲撃事件。かいま見える肉親とのきずなの希薄さはどうしたことか。今後連鎖的に事件が誘発されないためにも、真摯(しんし)に考えたい。

06年発表のこんなデータがある。日本青少年研究所が日本、米国、中国、韓国の4カ国の高校生の日常意識を幅広く比較した。

親子関係をみると、例えば「親に自分のことをわかってもらうことが大事」としたのは、日本がわずかに7・9%。米36・5%、中38・4%、韓25・6%に比べ、際立って低い。「家族が仲良くすることが大事」とするのも、日本13・8%に対し米57・7%、中42・0%、韓35・2%だった。

好悪は別にしても家族のことは気になるものだが、日本は「関心がない」「あまりない」を合わせて20・5%。米11・1%、中11・3%、韓5・3%で、ここにも開きがある。

親は自分にどう対しているか。父でみると「私への期待が大きい」と思っている高校生は日本が24・4%にとどまるのに、他国は米62・1%、中53・4%、韓67・1%と高い。また「私を一人前の大人と扱う」は日本18・7%、米52・3%、中44・3%、韓30・8%▽「一緒にいる時は楽しい」が日本は32・9%なのに米58・1%、中45・6%、韓45・9%という具合だ。

一方、親が子を他人と比べたり、子の趣味や好みに反対する度合いは4カ国中、日本が一番低い。子への期待はさほど大きくなく、あまりおせっかいでもない、というところか。

中央教育審議会は昨年、青少年育成に関する答申で「日本では父親が子供と過ごす時間が短く、子供のしつけを主に母親が担う傾向がある。子供は規律や社会ルールを直接保護者からしつけられることが少ない」と、親子のコミュニケーションの不足を指摘した。また、子育てに不安を感じる親が以前より増え、親子間に「衝突」のない傾向も挙げている。表面上の穏やかさの一方で、関係の空疎化が進んでいるともみえる。

行政にも相談窓口の増設、カウンセラー配備や支援制度の拡充、法整備など、必要な対応策は多くある。

ただ、一律に即効薬的なすべがあるわけではない。親子の時間を少しずつでも充実させ、時には口論してでもきずなを確かめ合う。家庭、地域、職場で共通認識を持って、そうした機会づくりを進めよう。

親子の日は改めてそう決意し合う日としたい。

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