梅の実と桑のみ
今日の名言 嫉妬に御用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食(えじき)にしてもてあそびます。 シエクスピア『オセロウ』 |
家々の門口に美しく咲き誇っていた薔薇も週末の雨でだいぶ散ってしまった。四季咲きの薔薇も多くなっているけど、やはり五月の薔薇が一番美しい。平仮名の表記と幼い口調に、小学生ぐらいの自分に引き戻された。
そういえば昔はよく説教をされたっけ。けんかをしたとき、物を壊したとき、怖い顔で怒っている親の顔と正面から向き合っているのは気まずい。とは言え神妙な顔をしていないと、くどくどくどくど説教はいつまでも続く。
子供ながらに視線の置き方が難しかった覚えがある。自分は悪くない。と、くやしい気持ちに涙をこらえて頑なに横を向き、関係ないものをじっと見詰めていたときもある。この男の子もきっとそんな気持ちでふと目に止まったバラを見ていたのだろう。それが、そのうちバラの美しさにひきつけられて、怒られていることは忘れてバラに見入っているのかもしれない。
そんな兄の変化を少し離れたところからじっと見ている妹。単純なようでバラを中心に、少年の心の変化と家族の情景が鮮明に浮かび上がってくる句だと思う。『さあ現代俳句へ』(1997)所載。(三宅やよい)
怒鳴り声 桑の実食った 口を見て
梅の実や すっぱい思い出 幼子ころ
畑道を散歩していたら、大きな桑の木のがあった。見上げるむらさき色の実が一杯付いていた。これは食べられるぞ!と一つ口に入れたら、ほのかに甘い。ああ・・・むかしの頃一杯取ってビンに入れ持ち帰ったことを思い出す、懐かしい味がした。
梅の実を、漬けて見ないかと町会長にもらった。小梅である、洗って一夜水につけて置き、水を切て、塩一割で漬けるのだと教えられた。さーて漬けて見るか。
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