青い梅の実
今日の名言 弱いということは哀れなことだ、あえて事を行うにしろ、事を忍ぶにしろ! |
ミルトン『失楽園』(上) |
打ち返す波くろぐろと梅雨の蝶 一 民江
日本列島もちらほらと梅雨入りの声が聞かれるようになった。先日、雨降りのなかで、美しかった空の思い出を話していたら、山で見た空は青を通り越し黒く見えたという方がいた。あまりに透明度が高く、その向こうにある宇宙が透けているのだという。
それが科学的根拠に基づいているのかそうでないかは別として、聞いている全員がふわっと肌が粟立つ思いにかられた。美しさのあまり、見えないはずの向こうが見えてしまうという恐怖を共有したのだった。
掲句の波も、見えるはずのない海のくろぐろとした奥底を映し出してしまったような恐ろしさがあり、そこに梅雨のわずかな晴れ間を見つけ蝶が波の上を舞う。春の訪れを告げる軽やかな蝶たちと、夏の揚羽などの豪奢な蝶の間で、梅雨の蝶はあてどなく暗く重い。
タロットカードに登場する蝶は魂を象徴するという。もし掲句のカードがあったとしたら、「永遠に続く暗雲に翻弄される」とでも言われそうな衝撃の絵札となることだろう。〈よく動く兜虫より買はれけり〉〈梅を干す梅の数だけ手を加へ〉〈送り火のひとりになつてしまひけり〉『たびごころ』(2008)所収。(土肥あき子)
曇り空 青梅の透きに 晴れ間あり
沖縄は 梅雨入りとなる この暑さ
きのう、青い梅の実を口にしたら、子供の頃の思い出が甦った。竹の皮で梅干を包み、皮ごとしゃぶるのである。ああ!そんなことをして遊んだなあ・・・。そして食べ終わると種を割って中の芯まで食べたことも・・・。
昨日も、早朝ゴミ拾いのボランテアをおこなった。「掃けば散り掃けばまた散り積もる人の心も庭の落葉も」を思い出す。
「拾えば捨て、拾えばまた捨て、拾わなければ荒れるのみ、人の心も自然環境も」
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