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2007年12月 1日 (土)

イスラエルとパレスチナ

今日の名言

善や悪はただの名目にすぎず、容易にくるくるどちらにでも移し変えることができる。

『エマソン論文集』(上)

24351

中東の国イスラエルと国がハッキリしないパレスチナ民族は、対立の長い歴史がある。

気になるアメリカの仲裁は、その歴史の上に立って、交渉しないと大変な事になる。パレスチナの指導者で故アラファト議長は、いつも命を狙われていてイスラエルの攻撃に孤立無援の状態にしばしば、置かれていたことがあった。そんな環境での、カリスマ性であたからノーベル平和賞を貰らった人である。中東の複雑な問題を一昨日、ブッシュ大統領の計らいで、二カ国共存に向けて交渉再開す事になったが、過去にも何度も繰り返した経緯がある。いずれも失敗してしまった。

今朝は、東京新聞にコラムの「筆洗い」に書かれていたので、記して見て考えた。

もし過去に、これが解きほぐされていたなら、世界は今とはかなり違っていただろう。米国・イスラエルとアラブ世界の対立は緩和され、9・11のような事件も果たして起きていたかどうか。あれがなければアフガニスタンやイラクの戦争もなく、多くの人が死なずに済んだ。当然、テロ対策特措法もなく、わが国の前首相の職場放棄もなかった、かもしれない。

その結び目をほどいてみせると、ブッシュ米大統領が力こぶである。自らの肝いりで中東和平会議を開いた。イスラエルとパレスチナの首脳は二国家共存に向けた交渉を再開することで合意。来年中の和平合意を目指し、来月十二日から実質的交渉に入るという。

残念ながら、その行方には悲観論が強い。大きな理由の一つは、パレスチナが、アッバス自治政府議長らの率いる勢力と、武装闘争路線の組織ハマスの勢力に分裂していることだ。議長が何かを約束してもハマスは従うまい。だが、以前からそうだったわけではない。少なくとも今より和平のチャンスが大きい時期は確かにあった。

故アラファト議長はある時期までは、何とかハマスなど内部の武装勢力を抑えていた。イスラエルを後押しする形で、その議長を攻撃、弱体化させ、逆にハマスを勢いづかせて結果的に分裂へ追い込んだのはブッシュ政権である。それで今、にわかに和平を、とは「何を今さら」の感。大統領としての「花道」に、と本気で考えているのなら、ちょっとムシがよすぎる。

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