温暖化
今日の名言 「皮肉」と「憐れみ」とはふたりのよき助言者である。前者は、ほほえみながら、人生を愛すべきものにしてくれ、後者は、泣いて、人生を聖なるものにしてくれる。 |
アナトール・フランス『エピクロスの園 |
また考えてしまった。この地球のことを!!
まさしく、温暖化は進む、人間のエゴで計り知れない罪を作ってしまっている。まったく自助努力うをしない。このままでいいもかなあ・・・自分で自分の首を絞めるようなものだが、まだ気が付かない。温暖化が・・・。
温暖化が、米国の前副大統領アル・ゴア氏へのノーベル平和賞で、くっきり輪郭を現してきた。もうだれも目を背けられないという焼き印が押された。氏は「伝道師」を自任して啓発を続けている。今回の受賞は、その評価を超えて、世界に「今すぐの行動」を求めた鐘の音でもあろう。
「上農(じょうのう)は草を見ずして草を取る」という言い習わしがある。良い農夫は雑草が芽を出す気配を知って摘み取る、の意味だ。「中農は草を見て草を取り、下農は草を見て草を取らず」と続く。
温暖化に対し、私たちに「上農」の聡明(そうめい)さはなかったようだ。せめては「中農」の愚直さで向き合わないと、地球は危うい。下農にはなるな――キンモクセイの遅咲きは、自然の鳴らす、ひそやかな鐘とも聞こえる。
昔経験した、収穫の時期ことである。稲刈りは、同じ動作の連続で、腰が、腕が、痛くなり二・三日は治らない。稲扱き、ぼうち、などの作業が控えている。そして親父が言った「会社へ行って休めばいいじゃないか」と(会社勤めであった私は、稲刈り時期に手伝わされた)。
稲刈りも 猫のひたいで 家ばかり
造成して、田んぼが家に取り込まれてしまった近郊農家では、こっそり、刈って家で処理してしまう。あ!!という間にか、切り株になっていた。昔は稲架が並んでいたり、藁山ができたりと、それなりのメリハリが残されていたのだが、昨今はそれもない。散歩の犬が目立つこの頃である。
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