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2007年10月28日 (日)

人間の戦争とは何か

今日の名言

良心の自由ほど魅惑的なものはないけれど、またこれほど苦しいものはないのだ。

ドストエーフスキイ『カラマーゾフの兄弟』(二)

23581神応寺の和尚講話より

人間の戦争とは、何か
人間は日常語としては「ひと」「人類」などを意味しているが、文字からいえば人(ひと)の間(あいだ)であり、本来は「人の住む所」「世の中」を意味しています。

 どんな生き物でも争いはあります、優秀な子孫を残そうとするからです。けれども人間の戦争は、動物の争いと全く内容を異にします。自然の摂理を超えて、同種すなはち人間同士で殺し合いをするからです。また、自然界にはそれぞれの生態系があり、生き物はすべてそれぞれの生態系のままに生きているのに、人間だけがそれを変えてしまう。破壊力の大きな武器を使った近代の戦争は生態系までも大きく変えてしまう。

 人間も他の生き物と同じ生物だが、人間は、自己を限りあるもの、みじめなもの、ちっちゃな存在であることなどを自覚する能力を持っており、それがために命の尊さに気づいている。すなはち、人間は死を知っています、だから、心の安らぎを求めるのも、自殺するのも、戦争するのも、人間だからでしょうか。「生き物である人間とは何か」「人間の戦争とは何か」、根源的な問題を問い直さざるをえません。


人々の心の底にある故郷の心は、やさしさの心です

 故郷(ふるさと)を遠く離れて生活する人も、華麗な魅惑に幻惑されて大都会に出てきた人でも、なにかのはずみに、故郷の天地に思いをはせることがある、そんな時、むしょうに帰りたくなる、このもどかしさ、じれったさ、これが故郷の心です。どんな人間でも故郷を思慕する心をもたない人はいない、この故郷に憧れる心こそ、人の心の底から湧き出てくる清らかな泉であります。人の心の底にある故郷の心は、人間本来のやさしさの心です。

 激戦の戦火の下においても、民族、宗教にかかわらず、人々の心の底に、それぞれの故郷の心はある。戦時下では故郷の心など抹殺され、故郷の心など忘れ去ってしまうかのようですが、戦場ならばこそ故郷の心は消えることなく、平和な故郷への思慕はよりつのる。

 どの人、どの民族にも、それぞれにかけがえのない故郷がある、他民族に踏みにじられたくない故郷がある、人々の心の底にあるもの、それが故郷の心です。お互い人間だから、故郷の心、やさしさの心には、人類共通の相通じるものがあり、民族や宗教のちがいを超えて共感できるはずです

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