雑草に思う
今日の名言 啓蒙とは、人間が自分の未成年状態から抜けでることである。 |
カント『啓蒙とは何か 他四篇』 |
子孫を残すためのしたたかな方法だ。植物と動物の共生で旨くバランスをとっていることって沢山ある事に気づかされた。
昨日、本家に行き「草むしり」に行った。もう何十年も生きてきて、毎年見かける草だが、ただ面倒な雑草で、着ている衣類に付いてしまい、取るのが大変である。名前も知らなかたが、図鑑で調べたら『猪の子槌』と解かった。70年も生きてきて無関心で、生きてきてしまうことってあるもんだなあ・・・しかし、恥ずかしい事でもないと思う。誰だって生活していくのに、係わり合いの無いものはあまり必要ないのだからな・・・・
家に帰ってきたら衣服のあちこちに実付いて落とすのが大変であった。(こんな事、しょっちゅう経験がるのだが)この雑草も子孫を残すための手段である。何か考えさせられる。
昨日の産経新聞にちょっと興味のある記事が載っていたので、記して見た。
【「妻は家庭を守る」に反対!ついに5割超す】
「夫は仕事、妻は家庭」との日本の伝統的な家庭観に対する「反対派」が、この質問が始まった昭和54年以来、初めて5割を超えたことが29日、内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」で分かった。
「(女性は)子供ができても職業を続ける方がよい」との回答も過去最高の43・4%。一方、「子供を持つ必要はない」「離婚容認」といった“当世風”とみられた考えにはいずれも「反対」が急増。離婚に関しては反対が賛成を上回る一面も見せた。
調査よると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきか」との質問に「賛成」「どちらかといえば賛成」とした人は平成16年の前回調査から0・4ポイント減り、44・8%。「反対」「どちらかといえば反対」は逆に3・2ポイント増え、52・1%だった。男女別では、男性は賛成50・7%、反対46・2%。女性は賛成39・9%、反対56・9%だった。
また、「結婚しても必ずしも子どもを持つ必要はない」に、反対は8・1ポイント増の59・4%で、4・6ポイント減で36・8%の「賛成」との差を広げた。「相手に満足できないときは離婚すればよい」には、反対が7・4ポイント増の47・5%で賛成の46・5%を上回った。
内閣府は「夫や妻が、当事者同士だけではなく子供や家族を重視するようになっているのではないか」と話している。
調査は、今年7~8月、全国の成人男女5000人を対象に実施した。回収率は62・4%。 |
価値観の相違はいつの時代でもあって当然だが、社会構造が生活を変えてしまう。いま問題になっている子供の「しつけ」でも調査結果からでも分る。
自然の法則に学ぶことが大事だと思うのだが、生活の質の向上だけを考えていったならば、後戻りの出来ない事になってしまうありますまいか?
人間がこの世に生存の歴史は、生まれ、結婚して子供を生み、子孫を残すことにある。化学で作る人造人間ではないのである。人間は動物であることを忘れてはなるまい、精神と肉体がうまくバランスが取れた人間が人間社会構成しているのである。