雨に咲く花
今日の一言 あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう! 生きたいわ! 千年も万年も生きたいわ! 死ぬなら二人で! ねェ、二人で! |
徳冨蘆花『小説 不如帰』 |
何時も夜寝るときは、NHKラジオ深夜便をかけている。3時になったら、昭和36年のヒットした、井上 ひろしの『雨に咲く花』が流れてきた。この曲は何と言っても、振り返ってみると私の人生を大きく変えたと言うか、非常にインパクトのあった『歌・曲』だったことに気がついた。(36年にスローバージョンでリバイバルしてヒットした)
それまでの人生観を大きく変えさせられたという印象である。それだけに歌は人生のステージの扉を開いていくもだとつくづく感じさせられた。
今でもその当時の夜の盛り場の小さな飲み屋や「バー」・ナイトクラブ・ダンスホールなどが思い出される。
雨に咲く花
作詞:高橋掬太郎
作曲:池田不二男
歌唱:関 種子
制作:滝野細道
(一)
およばぬことと 諦めました
だけど恋しい あの人よ
儘になるなら いま一度
ひと目だけでも 逢いたいの
(二)
別れた人を 思えばかなし
呼んでみたとて 遠い空
雨に打たれて 咲いている
花がわたしの 恋かしら
(三)
はかない夢に すぎないけれど
忘れられない あの人よ
窓に涙の セレナーデ
ひとり泣くのよ むせぶのよ
よく通った通った5・6人しか入れないが「バー」のドアーを開けて見るとあの曲が流れ「よーちゃん」という魅惑的な女いて、3・4日行かないと「いらっしゃい・お久しぶりね」笑顔でお絞りを出してくれた。カウンターしかなく、止まり木に座りカウンターのなかにバーテンがいて、ビールなどを出してもらった。
その当時は、高度経済成長時代で、残業・臨時出勤などで会社は繁忙していて、本給料より残業代の方が多かった月もあったくらいだったこともある。
それだけに、歌はその人の運命もかえてしまうくらい「力」があるんだと思う。