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2021年11月29日 (月)

川とかかわりの歴史


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     二つの川が落合う・・・左が兵衛川・右が湯殿川
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「川と人とのかかわり」
川と人間とのかかわりは非常に古く深いものであり、川は文明発生の拠点であったことが知られています。河川は農耕地を潤すものとして必要不可欠なものであり、日本各地で発達しました。

私たちの八王子市片倉町に湯殿川・兵衛川が流れています。
私は、今から70年前頃の記憶ですが、むかし話にありました、「おじんさんは山に芝刈りに・・・おばあさん川に洗濯に・・・」思い出の風景が思い出されます。子供の私は、夏は泳ぎ・魚(うなぎ・なまず・はや・ふな・ぎばち・どじょうなど)捕ったものです。そして、赤い腹をしたイモリも住んでいました。

田んぼに水を入れるために、「堰」があり春に堰普請があり、農家で共同で作業がなされたのです。田に水が引かれ、田の中に…ふなっ子・どじょうが孵化されて川にもどる・・・という大自然営みが幼かった私は、豊かな自然の光景が脳裏に残っています。

川は自然環境の最も豊かな一部であり、そこに川の特殊性を反映する多様で特殊な生態系が見られたのです。それらは川の美しい景観を形成するとともに、新鮮な食物を供給するものでありました。

川が近隣の地域住民にとって貴重な自然体験、交流の場でありました。そのような歴史が地域の文化を育んできたのです。そして、そのような地域文化によって、河川の景観が形成されてきたことも忘れてはなりません。

また子供たちにとって、川遊びをした小川などは、楽しい思い出の場であるとともに、多くのことを学ぶことのできる場でもあった。人格の基礎を培う原体験の場であったのです。

決して意のままにならない川の自然や生物と向き合うことで、子供たちの感性が磨かれ、創造力が養われました。自然と真剣に向き合うことで、生命の尊さ、自然の法則や仕組みを理解することができたのです。

さまざまな、年代の人々がひとつ川に遊び、これを利用する状況の中で、他者への思いやりが芽生え、人と人とのつきあい方を学び、地域社会の形成、連帯を促す・・・。また一人自然と向き合うとき、川やそれを取り巻く自然には、その生命感、躍動感、神秘性によって、人の心を癒す力があったのです。

このような川での経験は人々の心の原風景をなし、大きな心理的財産となっているはずです。このことはどの世代においても共通するものであります。

特に子供時代における経験は、かけがえのない価値をもつものです。さらにこれらの経験は、これからの地球全体の大きなテーマである「自然とどのように共生していくか」という、大きな課題に対する答えを出していかなければならない際の、非常に重要な基礎となりうるものです。

このような川と人との関係を21世紀に向けて復活し、次世代へ引き継いでゆくことが、私たちの世代に課された責務であると思います。

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