老いては子に従え
「老いては子に従え」とは・・・
現在では男女関係なく、老人のあり方を言っています。
元々は、仏教や儒教の教えとして女性が守るべきものとされていたもので、三段階から成ります。幼少時は父兄に、、、結婚したら夫に、、、夫の死後は子に従う、、、ことを言うことわざです(ことわざ辞典)。このことわざが発生した時代背景です。
三段階から解るように、その時々に応じて、経済的にも管理面でも一家を支える立場にある家長に従うのが良いと説いているのであって、単に年齢の事を述べているのではなく、老人はどんなときでも子の世代に従うべき、という意味ではないのです。
一方でこういうことわざもあります。
・「老いたる馬は道を忘れず」: 経験豊かな人は物事のやり方をよく心得ているということ。
・「親の意見と茄子の花は千に一つも徒(あだ)はない」茄子の花は、一つの無駄花もなく、すべて結実すること。
と言われているが、親が子にする意見も同じように子にとって無駄な意見はなく、しかも間違いもない。
これらの意味から・・・
・親の立場の人に対しては、子供が一家を支える立場になったならば、それに従いなさい。
・子の立場の人に対しては、親の意見に真摯に耳を傾けなさい。
とお互いをいさめる形になっており、お互いの立場を重んじて思いやることが大事だと言っているのです。お年寄りがいる、いわゆる三世代家族では、実質的に一家を切り盛りしておられるのでしたら、ことわざは・・・大変意味深いものと思います。
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