お年寄りの位置づけ
私は、高齢となっても、まだたくさんの先輩から教えられることが多いものと考えています。
しかし今の世の中では、お年寄りがこれまでの長い経験を生かすことができる機会がなくなり、子供や孫に教えるべきことがほとんどなくなってしまい、逆に教えてもらわねばならないことが山ほど出てきてしまったのです。
昔のようにお年よりの知恵は絶対ではなくなったのです。これは必然的にお年寄りの権威の低下につながります。子供などはある意味で残酷だから、「なんだ、おじいちゃんこんなことも知らないの」とお年寄りをバカにするようになっているのです。
お年寄りの位置づけ
お年寄りは一般的に社会的弱者と位置づけられることが多い。確かに現役世代に比べ身体能力や所得などで不利な立場にあるのは否めない。その意味では高齢者を弱者としていたわり、保護していく社会の仕組みは重要です。
ただ忘れたくないのは、お年寄りを大切にするのは彼らが弱者だからではなく、豊かな経験と知恵を培ってきた人生の先輩だからであるとの視点です。高齢者の中には、これまで家族を支え、日本の復興と成長にも貢献してきたと自負する人が少なくありません。
家族制度などを含めた社会構造の変化
現在の日本は核家族化が進み、単独世帯、夫婦のみの世帯、夫婦ともに65歳以上の世帯などが増加しているのが現状です。そのため、介護できる者がいない、「老々介護」の世帯が多くなっています。その結果、自宅における介護能力が、減少しているのです。
お年寄りが安心して暮らせる社会
① 健康維持・医療の安心
② 福祉の安心
③ 地域とのつながり
④ 自分なりの生きがい
この4つのどれが欠けても本当の意味での安心を得ることはできません。「住み慣れた地域で暮らし続けたい」という気持ちは、皆が感じている共通の想いと思います。
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