「人間臭さ」を考える
人間臭いとは、「人間らしさが感じられるさま」…(デジタル大辞泉)
一言で言うと、まっとうな人間らしい人のことです。人間らしい感情を持ち合わせている人は、人間臭いといわれます。
今の世の中は、誰も他人のことを思いやらなくなり、そして、思いやるゆとりさえなくしてしまった。そして、他人と関わり合うのさえ面倒になってしまったのです。
機械のようではなく、血が通い、心があり、喜怒哀楽がある、ということだと思います。
よいことも悪いことも考え、正しいこともするが間違ったこともする、時に賢く、時に愚かでもあり、コンピュータにはプログラムしきれない、人間ならではの思考や行動をすることです。
人間の優秀な点というよりは、むしろ「愛すべき愚かな点」「理屈には合わないかもしれないが、心情的に共感できる点」について「人間くさい」が使われることが多いです。
昔と違う、今の世の中
親は子の世話をしなくなり、子は親の面倒を見なくなってしまい、それで足りなくなったところを、教育制度や介護制度、福祉制度に求めるようになり、会社は、会社の都合だけで社員を雇い、社員にとって会社は、生活費を稼ぐだけの場でしか過ぎなくなったのです。
国に、国民は、要求だけをして国に尽くす事を忘れ、誰の助けもいらぬと言う社会は、社会としての本質的機能、相互互助の精神を失ってしまう。そうなってしまったら社会など不必要なことになってしまうと思います。
人と人との関わり合いの中で、社会は形成され、また必要とされます。人と人との関わりそのものを否定し、喪失したら、社会なんて無意味なものになるのです。
動物と人間の違いは、考える力の差です。ですから「よく考えて、良い行動をしましょう」という事です。
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