思い通りにならない人生
人生は、なかなか自分の思い通りにはいかないものです。
生きることは、楽じゃないのが当たり前で、うまくいかずに苦難ばかり多いことが普通なのです。でも、「楽じゃない」けれど、苦を離れて、生き方を「楽しくする」ことはできます。
仏教に「一切皆苦(いっさいかいく) 」があります。
人間は生まれた以上、必ず老い、病気になり、最後には死んでいく、という避けられないプロセスがあります。
「一切皆苦」は、「この世の営みはすべて(思い通りにならない)苦しみである」という意味です。しかしそれは、若さや健康、生命に対して執着をするから「苦しみ」になるのであって、本来の人生は、もっと純粋で素朴な生の営みです。
つまり人生は、私たちの捉え方ひとつで苦にも楽にもなるのです。そのための執着心を制御する方法や、心に平安をもたらす人生の送り方を教えているのが、仏教だといえるでしょう。
自分の人生が終わるとき「この世に生を受けて本当に良かった」「与えられた人生を生き切った」と思えるよう、充実した人生をまっとうしたいものです。
「諸行無常」限りあるからこそ、今を充実させられる
諸行無常とは…世の中の一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはないということです。今というこの瞬間は一度きりで、それを見過ごしたら、二度とその今は帰ってきません。
生あるものは、いつか必ず滅びます。無情だからこそ、今咲いている花は、美しいと感じるのです((花はいつか枯れます)。逆説的ですが、死と向き合うことが、生を充実させる生き方につながっているのです。今という瞬間も無駄にはできないのです。
遥かな未来も、今というものの延々としたつらなりであるから、一刻も無駄にはできない。今の一歩を踏み出さずして、何事も未来には成し得ない。道に迷ったときは、これまで歩んできた中で得た経験をもとに道を修正することができます。
なぜなら未来とはまだ決まっていないのだから。。。 遥かな未来も、今というものの延々としたつらなりであるから、一刻も無駄にはできないのです。
今の一歩を踏み出さずして、何事も未来には成し得ません。今は未来の始まりである大切な時間であることを忘れず、日々を積み重ねていくべきとと思います。
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