優しさも限度がある
世の中には自分よりも他者のことを考えて、その人のために行動する、優しすぎる人がいます。こういう人は義理人情に厚く、言葉遣いや物腰がとても柔らかい人です。
しかし、優しさは人をダメにしたり、自分を犠牲にすることも多く、限度が必要です。優しさを抑えるためにも感情に流されず、本当にそれが相手のためになるのかどうか、を考えることです。
優しすぎる性格を治すには?
① 客観的に考える
他人に優しくしてしまうのは、どこかでその人のことを「かわいそう」だとか、「放っておけない」という同情の気持ちがあるからです。つまり、感情で動いてしまうから人に優しくしなきゃと思い、その優しさが止まらなくなるのです。
そこで、なるべく第三者的目線、客観的にその状況を見れるようにする…なぜその人は今苦しんでいるのか、本当に今助けてあげるべきなのか、などということを状況を見て判断する…時には、助けるべきではない時や、自業自得の時もあります。
② 人間関係に一定の線を引く
どうしても、人から嫌われたくないと思うと、なるべく人に優しく接しておいた方が、相手からの印象も良いだろうと考えてしまいます。しかし、すべての人間に好かれるなんてことは決してありません。どんなに優しくしても嫌われるときは嫌われます。
こうしたことを理解して人間関係に深く入り込まずに、適度な距離感を作っておく・・・そうすれば、好かれたいとか人間関係を気にして優しくなりすぎることはありません。また、より客観的な目線で人間関係を把握することもできるようになります。
③ 断る勇気を持つ
いくら他人を優しくすることが素晴らしいことだとしても、自分も大切にするべきです。自分をないがしろにしてまで他人を助ける必要はありません。逆に自分を助けてくれるのはいったい誰でしょう。それはまずは自分自身です。
もし、誰かが困っていてもそれで自分の身に危険や迷惑がかかると判断したら思い切って断るという勇気を持つべきです。優しくしないという勇気も必要な時があるのです。
④ その優しさが本当に正しいかどうか考える
優しすぎる人にとって優しさは絶対のものであり、優しくするという行為自体に良さを感じています。しかし、それが本当に相手のためになっているか、どうかということも考えることです。
優しさは正しいことばかりではありません。時には間違った優しさというものもあります。それは、「人をダメにする優しさ」です。なんでもかんでも許して、甘やかし続ければいずれその人は一人で立つことは出来なくなります。
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