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2017年7月 1日 (土)

忘己利他(もうこりた)

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最澄の教えに「忘己利他」【己を忘れて他を利するは、慈悲の究極なり】があります。

「忘己利他(もうこりた)」とは、自分を忘れて他人のために尽くすことです。人間同士がうまくやっていくための秘訣は、相手を尊敬し、相手を第一に考えることです。すなわち、忘己利他の精神です。 

そうは言っても、実はそれが一番難しいことです。自分がかわいいからどうしても、自分を第一に考え、自分が得をしよう、自分が楽をしようという気持ちが先に立つ。相手を気づかう気持ちは二の次三の次になるのです。

しかし、考えてみれば自分一人がうれしいというのは、そこで完結してお終いです。それに対して、相手が喜ぶのを見てこちらが、嬉しくなるというのは大人の喜びであるとも言えます。

ただし、他人に利益を与えるからといって、見返りを期待する気持ちは持ってはならない。「情けは人のためならず」という言葉もありますが、これには(密かに)見返りを期待する心情が感じられ、忘己利他ほどには精神が高尚ではない気がします。

忘己利他はあくまでも見返りを期待しないのです。根本のところで忘己利他の心があるか、ないか。そのことが、その人の品格を決めるといってよいでしょう。

親は子に、何の見返りも求めないものです。

たとえ危険を冒しても子の安全を保とうとします。親が自分の身の危険を顧みずに子を護るのは、人間にかぎらず、すべての動物の本能のようなものです。

だが自分本位で子の幸せや安全は二の次であると、自己中心の行動をとる親もあるようで、そのために子が悲しい結果に遭うということがあります。

親は自分を犠牲にしても子を育て、子にその見返りを求めない。子育ては忘己利他そのもので、愛情いっぱいに育った子には大人になっても忘れないこととして、他を大切にする心が育まれています。

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