山野草に心がひかれる
田舎育ちの私は、山野草に心がひかれる。特に暖かい春を心待ちにしているのは人間だけではない。野山に根を張る植物達も同じなんだ。故郷の野山に、他の草花より一足先に咲き出す、イヌフグリ(オオフグリというそうだ)の青い可憐な花が見られる。むかし、百姓の親父が言っていた「ちょこ花」はどこにでも生える草だ。そういえばお酒を飲む「ちょこ」に花の形が似ている。
イヌフグリの小さな花は正直、取り立てて 綺麗な訳ではないが、それでも心ひかれるのは春の花では珍しい 青という色からかもしれない。つましい小さな花であるが、来る華やかな 季節の先触れとして愛されている花だろう。
春蘭のことを「爺婆」と言っていた。50年も前のことであるが・・・。お袋と近くの山に行き、採ってきて庭に植えた春蘭も今年も、芽が出てきたようだ。花は地味で、我が家に鉢植えがある、シンビジューム・君子蘭などように派手さはない。しかし、じっと厳しい冬を耐えてきて、暖かさで目を覚ましたようで、見ていると元気が出るような気がする。
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