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2009年5月14日 (木)

鴻池副長官の失態の大きさ

08yokotesigai_yuukei21麻生太郎首相は、国会内で記者団に責任はないとの考えである。野党のみならず政府・与党内からも「首相としての任命責任は避け得ない」との声が出ており、首相の認識の甘さに批判が出ることは、まず間違いない。

鴻池氏が女性と温泉旅行に出かけたのは、政府が新型インフルエンザへの対応を強化していた4月末だったが、首相は「担当は鴻池副長官じゃなかった。連絡が取れるところにいれば別に問題はない」と述べ、鴻池氏を擁護したという。そして、民主党鳩山幹事長は、首相がいない時に、さぼって遊びに行ったのは許せない」と指摘したうえで、「首相の任命責任は極めて重い」と記者会見で述べた。麻生政権そのものの大失態である。

毎日新聞社説・・・鴻池祥肇官房副長官が13日辞任した。同日発売された「週刊新潮」に自身の女性問題が掲載されたのが理由だったのは明らかだ。本人も報道を否定していないという。麻生政権そのものの大失態である。にもかかわらず、麻生太郎首相は「健康上の理由でやむを得ない」「事実関係を知らない」などと人ごとのような受け止め方だ。この対応にも驚く。

同誌によれば鴻池氏は4月28日から2泊3日で静岡県熱海市のホテルに女性と宿泊。この間、ゴルフなどをしていた。新幹線での往復は国会議員の公務用に支給されるJRの無料パスを使用したという。

28日は世界保健機関(WHO)が新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ4に引き上げ、政府は対策本部を設置して航空機の機内検疫などに本格的に乗り出した日だ。

官房副長官は官邸と国会との連絡調整役を担うほか、官房長官を補佐し、時に代役を務める重要ポストだ。鴻池氏は対策本部に出席した後、熱海に向かったとされるが、その後の政府のあわただしい動きを、どう見ていたのだろうか。

今回の新型インフルエンザの対応については麻生首相も「国家の危機管理の問題だ」と強調している。ところが官邸の中枢を担うはずの官房副長官には緊張感も危機感もなかったということだ。危機管理を担う資格はなきに等しい。

国会議員の公務のため支給される無料パスを使った点も許されまい。官房副長官というより、国会議員としての資質が問われる事態だ。鴻池氏の弁明が聞きたいところだ。鴻池氏は12日夜、循環器系内科に入院したというが、辞任したから済む話ではない。官邸として事実関係をきちんと確認すべきだ。

今年1月にも、鴻池氏が同じ女性を東京都内の参院議員宿舎に宿泊させていたとの記事を同誌は掲載している。この時も麻生首相は「個人の問題だ」と擁護した。そうした甘い対応が今回につながったのではなかろうか。鴻池氏は麻生派に所属し、いわば首相の「お友だち」だ。女性問題だけでなく、これまで放言も目立った。首相の任命責任は避けられないとの考えを示した河村建夫官房長官の方が首相よりまともな感覚だ。

あきれるほどの緊張感の欠如という点では、記者会見でろれつが回らない姿を世界にさらした中川昭一前財務・金融担当相にも通じる。

新型インフルエンザの今後の広がり次第では、国民生活にも大きな影響が出てくる事態も想定される。麻生政権に果たして危機管理を任せられるか。国民にそんな不安を抱かせた責任を、麻生首相はまるで感じないのだろうか。

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