虫の声
今日の名言 およそ人の頭脳には三通りある。第一は自分で判断をつけるもの、第二は他人の考えが判(わか)るもの、第三は自分でも判らず、他人の考えも解らぬもの。第一はもっとも優れ、第二も善く、第三は無能である。 |
| マキアヴェッリ『君主論』 |
カンガルー横座りして小鳥来る 永沢達明
朝の通勤途中に仰ぐ空が、日々高くなってきた。そしてどこからともなく降ってくる小鳥の声。それは秋日のように、次々と青空からこぼれ、花水木の小さい赤い実をゆらしている。
小鳥来る、主語述語、と具体的でありながら、秋という季節の持つ明るい一面を軽やかに象徴する季節の言葉だ。そこにカンガルー。以前見た横座りしているカンガルーは、肩と肘(?)のあたりや伸びた後ろ脚が、思わずまじまじと見入ってしまうほど人間ぽく、いきなり話しかけられても普通に会話できそうだったのを思い出す。
そんな、ふっと笑ってしまうようなカンガルーのはっきりとした姿と、小鳥来る、の持つきらきら感が出会って、一句に不思議なおもしろさと、自由でのびのびとした表情を与えている。明日から、小鳥の声を聞くたびに、カンガルーを思い浮かべてしまいそうな、インパクトの強い句である。『彩 円虹例句集』(2008・円虹発行所)所載。(今井肖子)
こうろぎの 素肌も光る 草の影
毎日、朝起きて庭を一回りすることにしているが、庭の片隅の草むらに、こうろぎが昨夜から鳴いていたのだろうか、ピョンピョンと飛び出てきた。朝日に当たって艶々と光っていた。ジーとみていたら、草むらに姿を隠した。
最近、虫の種類がすくなくなった。もしかしてこうろぎも、いなくなってしまうのかなあ・・・何かとても寂しい。今の季節、キリギリス・ウマオイなどが座敷に入ってきて障子の桟に止まって、「スイーチョ・スイーチョ」と鳴いている緑色した小さな虫が懐かしい。
「童謡・・虫の声」
あれ松虫が 鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も 鳴いている
りんりん りんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫の声
きりきりきりきり こおろぎや
がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわむし
あとから馬おい おいついて
ちょんちょん ちょんちょん すいちよん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫の声
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