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2008年2月 9日 (土)

「手紙の神様」に誰でもなれる

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これは面白い、そうだなあ・・・納得してしまった。この記事を書いている人は、一体どんな人なんだろう。編集手帳(読売新聞)はよく拝読させて頂いておりますが関心するばかりである。
2月9日付 編集手帳(読売新聞)
「小説の神様」と呼ばれた志賀直哉は、ちょっとした走り書きのメモも名文でつづったという。阿川弘之さんの「志賀直哉」(岩波書店)に、留守番の心得を孫娘に諭す一文が載っている。
「火の用心/戸締り/泥棒は物品と金は幾らでも与えよ」に始まり、「食ひ物少しでも古いと思つたら食ふな」と締め、追伸の「鉢に水/雀に飯」まで簡にして要を得た文章のお手本になっている。

徳川の功臣、本多作左衛門が陣中から妻女にあてた「一筆啓上 火の用心 お仙(子)泣かすな 馬肥やせ」を思い出される方もあろう。短い文章で愛する人に心を伝えるとき、言葉は光を放つものらしい。

日本語文章能力検定協会が募った「心に響く三行ラブレター」の今年の最優秀賞が発表された。作者は愛媛県の男性(55歳)である。「妻の足爪を切る小春日の病室/伸びた分だけ元気になっているんだよ/意識が正常にもどる日が近づいているんだよ」。

やはり短い手紙では、福井県丸岡町(現坂井市)の「一筆啓上賞」でかつて優秀作に選ばれた、55歳の男性が母にあてた手紙が忘れられない。「修学旅行を見送る私に『ごめんな』とうつむいた母さん、あの時、僕平気だったんだよ」。

人は誰もが「小説の神様」になれるわけではないが、「手紙の神様」にはなれる。そういうことだ。

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